21卒就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【男女/文理編】(vol.69)

男子、女子、文系、理系、それぞれの学生の注目企業は?


要旨:

  • 男子・文系1位は共にアクセンチュア、女子1位は資生堂、理系1位はソニーという結果に
  • すでにOpenWorkに登録している21卒学生ユーザーは107,237 名(2020/2/6時点)
  • 男子:64,562名、女子:42,541名、文系:63,197名、理系:38,875名

就職活動は近年売り手市場が続く中、就活ルール廃止による通年採用や増加するインターンの見直し等、新たな試みが始まる一方、企業によって対応に差もあり、新旧交代の過渡期となっています。優秀な学生にいち早く自社を知ってもらうため、学生への早期接触を積極的に行う企業も多く、企業をより深く知るためにOpenWorkを企業研究に活用する学生が年々増加しています。(※)


今回の調査レポートでは、すでに10万人以上の登録がある21卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を始めているのかを調査しました。人気ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業にはどのような特徴があるのでしょうか。男子、女子、文系、理系、それぞれの学生が注目する企業を発表します。

(※)OpenWork学生ユーザー数 18卒:約19万名、19卒:約23万人、20卒:約24.5万人


【男女別】就職注目企業ランキング

高給与で知られるキーエンスが男子学生2位、女子学生1位は資生堂

OpenWorkに登録している21卒学生が検索した企業を集計した今回のランキング。すでに6万人以上の登録がある男子学生の1位は大学別ランキングでも上位に多くランクインしていたアクセンチュア、2位は高給与で知られるキーエンス、3位に日系メーカーからソニーがランクインしました。一方、女子は4万人以上が登録しており、1位は化粧品大手の資生堂がランクイン。また、ANAやJALといった航空会社もランクインしました。それぞれ、どういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員クチコミから見ていきます。


「目標を達成した時や提案した案が採用されて形になる時、感謝される時な働きがいを感じます。得られることは、効率的な仕事のこなし方やゴールまでの逆算思考など。仕事のイロハを学ぶにはもってこいの優良な会社です。社内の風通しはよく非常に働きやすい環境もあります。身につくスキルは、ゴールまでの逆算思考・ヒアリング力・提案力・コミュニケーション力などなど。抽象的な回答になりますが、仕事の基本を教えてくれます。効率を重視する会社なので、その考え方を仕事をしながら学ぶと言う意味でも良い環境です。(営業、男性、キーエンス)」


「技術レベルも高く自ら主体的に動ける人は、若いうちから多くのチャンスを得ることができ、海外赴任や重要なポジションを任せられることも多い。その上で期待に応えてさらなる成果を出すことによって年齢に関係なく上位に上がるチャンスはあると感じる。(ソフトウェア開発、男性、ソニー)」


「年功序列の従来的組織であったが、近年は外資系企業からの中途社員、海外からの人材が重要なポジションにつくなど、新しい血を積極的に取り入れようとしているのがうかがえる。また化粧品会社らしく女性の意見は尊重される傾向にあり、要職に就く女性社員も多い。語学含む研修やセミナーなどの機会は多く、人材の育成、能力開発への投資は多いと思われる。(クリエイティブ部門、女性、資生堂)」


「この仕事に就かなかったら行くことのなかったであろう場所に国内国外共に多く赴き、経験を積むことができる。また、様々な人と接することで気付きが多くある。常に習熟が続くので緊張感を持ちながらステップアップできる。エコノミークラスからビジネスクラス、ファーストクラスと業務できる範囲が広がったり、パーサーやチーフパーサーとしてクラス責任者もしくは便の責任者としてCREWをまとめる立場となる。(客室乗務員、女性、全日本空輸)」


【文理別】就職注目企業ランキング

文系が注目するニトリ、大手志向が強い理系

6万人以上の登録がある文系学生の注目企業ランキング4位には小売りからニトリがランクインしました。また、不動産業界では三井不動産が6位にランクインしています。理系学生の登録は3万8千人以上となっており、1位にソニー、2位にNTTデータ、3位に日立製作所がランクインしました。理系学生の注目企業ランキングはその他トヨタやパナソニック等大手メーカーが多くランクインしており、大手志向の強さがうかがえる結果となりました。


「私は商品改良の声をあげるとすぐに改良されることが楽しかった。企業風土でもあるが現状否定が染み付いており、商品だけではなく、システムや店舗のレイアウト、全てに声を上げることができる。顧客起点で物事を考えて、より良いものを作り上げること、これが働きがいであった。配転教育を謳っており、基本的に2年で店舗や部署が変わる。様々な経験は他の会社よりもしやすいことは間違いない。しかし評価が悪いと配転が少なくなることや、人気のないエリアだと異動が減るため他の人より不利なところがある。(店舗運営部、女性、ニトリ)」


「定期的に上司との面談があり、その際に過去の実績に対しての上司からの評価を聞くことができる。ざっくばらんに意見交換ができるため、その後の業務に大変役立つ。普段から上司や人事とは職務に関して意見を交換できる状態で、自分の希望等を伝えることができる。大きなプロジェクトの契約やフォローアップすることができるので、仕事に対してやりがいを感じることできる。失敗することもあるが、上司や同僚がフォローしてくれることも多く、失敗を恐れずにチャレンジすることができる環境で仕事ができ、過去を振り返ると自分が成長していることを感じることができる。(法人営業、男性、三井不動産)」


「平均年齢が若いこともあり、早い段階からリーダーの役割を任されることが多いです。小規模システムであれば入社2〜3年目でチームリーダー層となり、経験を積むことができます。また、社内公募やNTTグループ内公募の制度もあるため、やる気次第でキャリアアップを図ることができます。(SE、女性、NTTデータ)」


「若手は入社後すぐに大きなプロジェクトを任されることが多くやり甲斐を感じる。一方でプレッシャーも大きいためセルフコントロールが重要となる。また、良くも悪くも個人主義な雰囲気の職場であるため、自分で率先して行動する癖が身につく。若手は積極的に海外の学会や展示会に行かせて貰えるため、語学スキルなどの面で成長の機会は多い。(研究開発、男性、日立製作所)」


データの集計について

データの収集方法

「OpenWork」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。

  • 社員として1年以上在籍した企業の情報であること
  • 500文字以上の自由記述項目と、8つの選択項目に回答いただくこと
  • 月間残業時間(実数)、有休消化率(実数)についても収集

対象データ

OpenWork 21卒学生ユーザー107,237 名(2020/2/6時点)に限定し検索企業を集計しました。

男子:64,562名、女子:42,541名、文系:63,197名、理系:38,875名。

会社評価レポートの回答ページを見る ≫

働きがい研究所

1,700万件以上の社員クチコミと評価スコアを持つOpenWorkが、データから「働きがい」を調査・分析するプロジェクト。質の高いデータが集まるOpenWorkだからこそ見える視点で、様々な切り口による企業ランキングや、専門家による分析レポートなどを発信しています。