男子、女子、文系、理系、それぞれの学生の注目企業は?
要旨:
- 男子・理系1位は共にNTTデータ、女子1位はアクセンチュア、文系1位はオープンハウスという結果に
- すでにOpenWorkに登録している23卒学生ユーザーは136,419名(2022/3/6時点)
- 男子:79,371名、女子:56,983名、文系:82,918名、理系:47,546名
長引くコロナ禍で様々な社会活動がオンライン前提になりつつある昨今ですが、今年で「3期目」と言われているコロナ禍就活も例外ではありません。大学の講義やゼミ、サークル活動などといった、リアルの場での活動が制限され続けたことから「学生時代に力を入れたこと」(通称:ガクチカ)が不足し、面接等の自己アピールに思い悩む学生も多いようです。そのため、リモート環境下であることをフル活用し、オンラインで積極的にインターンや企業説明会に参加したり、情報収集として多くの学生がOpenWorkを活用し企業研究や業界研究を行なっています。(※)
今回の調査レポートでは、すでに13万人以上の登録がある23卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を始めているのかを調査しました。人気ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業にはどのような特徴があるのでしょうか。第2弾は、男子、女子、文系、理系それぞれの学生が注目する企業を発表します。
(※)OpenWork学生ユーザー数 20卒:約24.5万人、21卒:約24万人、22卒:約24.9万人
【男女別】就職注目企業ランキング
男子・女子共に注目のNTTデータ。DX人材需要を見据えたポータブルスキル獲得を狙った傾向か
OpenWorkに登録している23卒学生が検索した企業を集計した今回のランキング。すでに7万人以上の登録がある男子学生の注目企業1位はNTTデータ、5万人以上の登録がある女子学生の注目企業1位はアクセンチュアでした。昨今のDX人材への需要の高まりもあり、将来どの業種・職種のキャリアを歩んでも活かしやすい能力=「ポータブルスキル」が新卒時代から身に付けられそうな企業は男女問わず幅広い就活生から注目を集めていると言えそうです。それぞれどういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員クチコミから見ていきます。
「日本のSI事業の最前線に立って優秀な方々と仕事が出来る。多くの案件がプライム(元請け)である為、顧客と直接対話できる場面が多く、関わるソリューションによっては顧客の意思決定層と話をする経験も積むことが出来る。また、ITは未だに最適解が見つかっていない部分が多く知見を深めたければ幾らでも勉強する余地がある。今後も同じ業界・同じ市場でプロジェクトマネージャーとしてキャリアを形成していきたい人であれば、最初のステップとしてこの上ない環境である。(コンサルタント、男性、NTTデータ)」
「意外だったが、若手のうちから責任の大きい仕事にアサインされることが多い。プロジェクトであれば数億円規模、数十人規模の案件やチームのリーダーにアサインされ、先輩たちのフォローはありながら一人称で自律的に回していく経験ができる。しっかりとしたプロジェクトマネジメントのやり方を早いうちに実践で経験できるので、成長することができる。また、技術についても資格取得の支援や、社内認定制度を通じたスキルアップの仕組みがあるので、社外でも通用するプロフェッショナリティを身につけることができる。(スタッフ、女性、NTTデータ)」
「優秀な人が周りに多く、20代で成長するには絶好の環境だと思う。新卒数年では通常任されないようなポジションでの仕事を振られる機会も多く、プロフェッショナルとしてすぐ客先に立つので鍛えられる。ただし、プロジェクトによって求められるスキルがかなり異なるので、キャリア形成については明確に意思表示をしないと勝手に専門性が決まっていってしまう。(コンサルタント、女性、アクセンチュア)」
「持続的に成長している大規模コンサルティングファームのメンバーとして働く点は大きな働きがいになると思う。大企業がクライアントのプロジェクトが多く、大規模プロジェクトも多いため、運が良ければ作ったものが大々的に世の中に出る喜びがある。いい上司に巡り会えれば、比較的ジュニアな頃からクライアントとの会議のファシリテーションや会議資料作成を任せられるため、若いうちから成長環境を与えられる。(シニアアナリスト、男性、アクセンチュア)」
【文理別】就職注目企業ランキング
文系は金融業界、理系は大手メーカーが多数ランクイン。理系ではジョブ型採用企業が目立つ
8万人以上の登録がある文系学生の注目企業ランキング1位は総合不動産会社のオープンハウスでした。また、東京海上日動火災保険や三井住友銀行、三菱UFJ銀行といった金融企業が多くランクインしました。理系学生の登録は4万7千人以上となっており、半導体関連業界の東京エレクトロンや村田製作所がランクインしたほか、ソニーグループや日立製作所、NECやキヤノンといったジョブ型雇用を積極的に導入し始めた大手メーカー企業が多数ランクインしました。
「高い目標に対して、やる気のある社員が一丸となって仕事をしていますので達成した時の嬉しさはとても大きいです。また、不動産の営業というと個人プレーを想定される方が多いと思いますが、弊社ではチームでの目標意識が高く、3-4人単位で形成されるチーム、そのチームが3,4組で形成され、センター長が率いる店舗、店舗のエリアごとに形成された1部、2部…などチームで戦っていく組織になっています。このチーム制が合う人には良い社風で、上司のため部下のためと自分一人では頑張り切れない場面を支えあえるので、体育会系の部活動のような感じです。(営業、女性、オープンハウス)」
「交渉、企画立案、分析、実行、リスク管理といった幅広い業務を経験でき、組織の方針を多様な角度から理解できる。幅広い業種を経験できることから、相手の視点にたち、相手を深く理解する能力が磨ける。そのため、組織内の人材を最大限に生かせるポジションを考えることや、ビジネスマッチングスキルも活かし、組織の成長に貢献することができる。(法人営業、男性、三井住友銀行)」
「キャリアパスは多岐に渡る。昨今のジョブ型へのシフトの件もあり、社内で各職種の定義が行われつつある。よほどのことが無い限り、自分のやりたいことを伝えれば確実に実現できる。私自身は入社し、プロジェクトマネジメントのキャリアを進んでいたが、技術的素養をより身に着けたいと感じ、マネージャもその意向をくみ取ってくれたため、途中からシステムアーキテクト、データサイエンティストのキャリアを歩んでいる。(システムエンジニア、男性、日立製作所)」
「半導体に関する知識が身につき、最先端の技術に貢献している実感があります。顧客によっては大変なこともありますが、その分社内で評価されるためやりがいはあります。グローバルに働けるのもやりがいがあり、海外出張の頻度もとても多いです。(営業、男性、東京エレクトロン)」
データの集計について
OpenWork 23卒学生ユーザー136,419名(2022/3/6時点)に限定し検索企業を集計しました。男子:79,371名、女子:56,983名、文系:82,918名、理系:47,546名。
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