22卒就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【男女/文理編】(vol.82)

男子、女子、文系、理系、それぞれの学生の注目企業は?


要旨:

  • 男子・理系1位は共にNTTデータ、女子1位はニトリ、文系1位はアクセンチュアという結果に
  • すでにOpenWorkに登録している22卒学生ユーザーは137,092 名(2021/3/7時点)
  • 男子:79,207名、女子:57,783名、文系:85,013名、理系:45,972名

新型コロナウィルス感染拡大の影響は就職活動にも大きな変化をもたらしました。合同説明会を始めとしたイベントは軒並み中止となり、オンラインによる面接では、企業側、学生側双方で「組織風土を伝えづらい」「自己アピールしづらい」という課題も挙げられています。近年は学生優位の「売り手市場」とされていた就職活動も、コロナ禍による市況の変化から採用計画を見直す企業も多く、当初の志望業界や応募企業の変更を余儀なくされる学生も少なくありません。活動が制限される中、オンラインでの情報収集は重要性を増しており、多くの学生が企業をより深く理解するためにOpenWorkを企業研究に活用しています。(※)


今回の調査レポートでは、すでに13万人以上の登録がある22卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を始めているのかを調査しました。人気ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業にはどのような特徴があるのでしょうか。男子、女子、文系、理系それぞれの学生が注目する企業を発表します。

(※)OpenWork学生ユーザー数 19卒:約23万人、20卒:約24.5万人、21卒:約24万人


【男女別】就職注目企業ランキング

男子1位・女子2位のNTTデータ、今回ランク外となったレジャー・航空会社

OpenWorkに登録している22卒学生が検索した企業を集計した今回のランキング。すでに7万人以上の登録がある男子学生の1位はNTTデータとなりました。NTTデータは5万人以上の登録がある女子学生ランキングでも2位に入りました。また、高給与で有名なキーエンスは今年も上位にランクインしています。女子学生1位は小売り大手のニトリがランクイン。また、男女ともに今年はSkyがTOP20にランクインしました。それぞれどういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員クチコミから見ていきます。なお、コロナ禍の影響を強く受けたレジャー系企業や航空会社は今年TOP20からランク外となりました。


「大規模なシステム構築に関われること。常に成長機会を与えることを念頭にタスクを振ってくれるので、自分にとって常時新しいことを模索しながら進めていくのが楽しい。研修はかなり手厚く、新卒入社後すぐに2ヶ月は集合研修として、社会人としてのマナーやビジネス思考、システムの基礎を学ぶ。現場配属後も、2年間の育成期間は必須のシステム研修が多く準備されている。その他、部署ごとに必要な資格を取得できたり、社内研修に自由に参加できる。(アプリケーションコンサルタント、女性、NTTデータ)」


「半年で自分のテリトリーを持ち、数字に責任を持つこと。良くも悪くも一人で営業するため成功も失敗の自分の責任であること。目標数字はあるが目標に対する手段はある程度個人に任せられる。成果が出た際は正当に評価される。基本的な社会人としての考え方、スキルはつく。かなり細かいことも指摘されるためストレスに耐えられさえすれば他社の一年目より何倍ものスピードで成長できると考える。(営業、男性、キーエンス)」


「基本的には新卒・中途で入っても店舗運営部の店舗担当者からキャリアがスタートする。そこでどれだけ本部へ提案したか、上司に認められたかで評価が決まってくる。クレーム対応などの店舗運営のスキルが高くても決して評価に直結するわけではない。他部署への異動はキャリアプランで言い続けるか良い評価をもらう事が前提にあり、通常業務の先には店長というキャリアが若い世代には見えてくると考えて良い。働きがいは人間関係抜きにすればオペレーションを回していく事や顧客対応が好きな人には最高の環境ではないかと思う。業界の中でトップクラスに仕組みが整っていると思う。社外で通用するスキルかどうかは分からないがニトリで生涯勤めるのであれば店舗運営の知識は最低限必要。(店舗運営部、男性、ニトリ)」


「同じ仕事を繰り返すことはまず無いので、日々何かしらの学びがあることは働きがい。新人研修やOJTを通して、開発をしていて何かしらの壁にぶつかっても『何がわからないか、どんな問題が起きているか』を把握する力が身についた。開発者としての力が認められると、自分の手を動かすことよりチームマネジメントの比率が大きくなるので、早期にマネジメント力を伸ばせた。(開発、男性、Sky)」


【文理別】就職注目企業ランキング

文系1位かつ全ランキングで上位のアクセンチュア、理系は大手メーカー多数

8万人以上の登録がある文系学生の注目企業ランキング1位は全ランキングで上位に入ったアクセンチュアでした。また、2位には不動産業界からオープンハウスがランクインしました。理系学生の登録は4万5千人以上となっており、大手メーカーが多くランクインしています。2位にソニー、また、22卒から理系学生の学校推薦廃止を発表したトヨタ自動車は8位にランクインしました。


「若手でも自らの意見を発しやすく、難易度の高い仕事を任せてもらえるため働きがいはある。与えられた仕事をきちんとこなせれば、より難易度の高い仕事を任せてもらえる。また、コンサルは自ら学ばなければいけないイメージもあるが、放任ではなく部下に教えようという風土もあるため、成長環境という意味では、非常に良いと思われる。(アナリスト、女性、アクセンチュア)」


「お客様との距離が近い部署にいたので、お客様からありがとうと言ってもらえたときにやりがいを感じることが多かった。お客様からの要望は多様なので、それに応えることができたときはとても嬉しいし、毎日の仕事がお客様のためにやっていることを自覚することができれば、とてもやりがいを感じられる仕事だと思う。この企業で働いたことによって、自分のスキルを磨くことができた。新卒でこの会社に入ってから、新人研修はもちろん、スキルアップのための講座や勉強会もたくさんあった。ロールモデルとなるような先輩もいるので、その人を目標としてキャリアを形成していくことができる。モデルとなるようなキャリアパスは明示されているので、自分がどうしたら目標とするキャリアを形成できるのかが1人1人わかるようになっている。(営業、男性、オープンハウス)」


「自分が少しでも開発に関わった商品が世の中に出たりCMで流れているのを見るとやはり嬉しく思う。生活に必須ではないものの夢を与えたり豊かにしたりする商品を扱っているのが誇らしい。選抜制で管理職候補のための研修があり勉強になる。入社3年目くらいまでは定期的にロジカルシンキングや専門分野(プログラミング)の研修があり同期と会えるのもあり和気あいあいと楽しめる。(エンジニア、女性、ソニー)」


「若いうちから責任のある仕事を任せてもらえる。社内で相談に乗ってくれる人も多く、放って置かれるという事態にはならない。仕事をこなしながら、成長できると感じる。仕事を通して技術者として成長出来ていると感じられる。教育プログラムや自身の担当業務に関する社内フォローもあり、キャリア開発において十分な環境が整えられている。(開発、男性、トヨタ自動車)」


データの集計について

OpenWork 22卒学生ユーザー137,092名(2021/3/7時点)に限定し検索企業を集計しました。

男子:79,207名、女子:57,783名、文系:85,013名、理系:45,972名。

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