東大、京大、早慶、MARCH、それぞれの学生の注目企業は?
要旨:
- 東大と京大の1位は共に野村総合研究所、早慶1位はアクセンチュア、MARCH1位はNTTデータ
- すでにOpenWorkに登録している22卒学生ユーザーは137,092名(2021/3/7時点)
- 東京大学:2,656名、京都大学:1,762名、早稲田大学:5,272名、慶應義塾大学:4,453名、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学):12,450名それぞれの注目企業ランキングを発表
新型コロナウィルス感染拡大の影響は就職活動にも大きな変化をもたらしました。合同説明会を始めとしたイベントは軒並み中止となり、オンラインによる面接では、企業側、学生側双方で「組織風土を伝えづらい」「自己アピールしづらい」という課題も挙げられています。近年は学生優位の「売り手市場」とされていた就職活動も、コロナ禍による市況の変化から採用計画を見直す企業も多く、当初の志望業界や応募企業の変更を余儀なくされる学生も少なくありません。活動が制限される中、オンラインでの情報収集は重要性を増しており、多くの学生が企業をより深く理解するためにOpenWorkを企業研究に活用しています。(※)
今回の調査レポートでは、すでに13万人以上の登録がある22卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を始めているのかを調査しました。人気ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業にはどのような特徴があるのでしょうか。第1弾は、大学別の注目企業ランキングとして、東大、京大、早慶、MARCHそれぞれの学生が注目する企業を発表します。
(※)OpenWork学生ユーザー数 19卒:約23万人、20卒:約24.5万人、21卒:約24万人
【東大・京大】就職注目企業ランキング
東大、京大共に野村総合研究所が1位
OpenWorkに登録している22卒学生が検索した企業を集計した今回のランキング。東大生と京大生の1位は共に野村総合研究所となりました。商社からは三菱商事、メーカーでは富士フイルムが両方にランクインしており、京大生のランキングでは関西のインフラ企業や、パナソニックやサントリーといった関西に本社を置く企業も多くランクインしました。それぞれ、どういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員クチコミから見ていきます。
「各業界のリーディングカンパニーの支援をさせて頂くことで、間接的ではあるが、世の中に影響を与えることができる。また、NRIのプロジェクトマネジメントは、間違いなく一流であり、優秀なPMの元で仕事をすることで、自ずとプロジェクトマネジメントの面で成長できる環境にあると感じる。研修は非常に多岐に渡り、IT未経験で入社しても、しっかりプロフェッショナルとして業務できるレベルまで引き上げてくれる環境は整っている。また、手を挙げれば、会社のお金で英会話を受講できたり、海外トレーニーに派遣してもらうことも可能。(アプリケーションエンジニア、男性、野村総合研究所)」
「間違いないなく国内トップレベルの優秀な人間が集まり、自己を磨くことが出来る。業務の要求レベルも高く、細部にまでこだわり、成果及び結果も重視する。また、日本を背負った一大プロジェクトを担うこともあり、自分の仕事が人々の生活を支えていると考えるとモチベーションにつながる。社会人としてのマナー、振る舞いの水準は高く、新卒社員は間違いなく「しっかりした」社会人に育つ。能力開発としても、日々の業務で多くのことが身につくだけでなく、社内の福利厚生により、資格及び語学試験への支援が充実している。(総合職、男性、三菱商事)」
「入社歴が浅い段階からも比較的大きなプロジェクトを任せてもらえる印象があり、働きがいは非常にあると感じている。プロジェクトをマネージする力は若手の頃から身につくと思われる。キャリア開発について定期的に意見交換される場合が設定されるなど風通しも良い。研修プログラムなども整備されており、定期的に受講している社員もいる。(営業、男性、富士フイルム)」
「配属先にもよりますが、若手を大事にしようとする雰囲気で、組織として育てる風潮にあります。若手プロジェクトも多く、部署を越えた交流も多いです。グローバルな仕事も望めば、担当させてもらえます。20代のうちは積極的にやりたいことをアピールすれば、先輩や上司がよくアドバイスしてくれることが多かったです。(知財、女性、パナソニック)」
【早慶・MARCH】就職注目企業ランキング
メガバンク上位の早慶、MARCHが注目するSCSK
早稲田・慶應のランキングでは、上位に東京海上日動火災保険やメガバンクなど金融系がランクインしました。IT大手の富士通は両方でランクインし、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)のランキングではシステムインテグレーターのSCSKが2位という結果になりました。
「エリアコースであっても、希望し叶えばグローバルに働くことができる。大企業客先を任せてもらい、保険契約締結まで裁量を持って遂行できたり、海外出張や海外客先とメールや電話でのやりとりもあり世界とつながることができる。人を育てる文化を非常に重要視しており、"苦手"や"未経験"であっても、十分に相談やアドバイスをもらう機会もあり、背中を押してチャレンジさせてくれる。年3回上司と、自身の年間目標やキャリアについて面談をする機会もあり、強みや弱みをもとにアドバイスをもらうことができる。(総合職エリアコース、女性、東京海上日動火災保険)」
「ただお金を貸すだけが銀行の仕事ではなくなっている。経営者と共に当社の経営戦略をディスカッションしていき、経営課題を洗い出し、ソリューションを提供すること。この動きを本部・G会社を巻き込んで完結できた時にはやりがいを感じる。また、若いうちから経営者とコミュニケーションを取れるのは非常に良い経験になると感じる。転職者も増えてきているが、全員が名の知れた会社へと転職をし、活躍していると耳にする。社会人として基礎作りが確りと身につく会社であると感じる。(営業、男性、三井住友銀行)」
「自身で手をあげれば大規模プロジェクトや最新技術を使用したプロジェクトに参加できることができる。組織全体での風通しが良く、意見を発しやすい環境にあり働きやすい。研修は充実しており社員を成長させようとしている意識が感じられる。ただし、現場によっては全く研修に参加できないところもある。キャリア開発は上長と自身のキャリア形成について話し合う面談の機会が年1で行われる。そこで自身のキャリアと今後について話し合い、異動希望や職種変更、希望したいプロジェクトなどを伝えることができる。ただし、希望が通るかどうかは所属部署の状況に大きく委ねられる。(インフラエンジニア、男性、SCSK)」
「大企業として規模が大きな仕事ができ、取引先トップ経営層との関わりもあるため非常にやりがいがある。自分自身のスキルアップを常に求められると感じる。会社のバックアップは厚いとは思うが、自分自身でキャリアプランを立て積極的に動く必要がある。社内研修などは非常に充実しており、自分自身で選択して研修を受けることが出来る。学ぶ姿勢は非常に評価される傾向で、研修なども受けやすい風土。また、ジョブ型になることで職種間異動なども増えてきており、今後は更にキャリア開発の機会、チャンスが増えていくと思われる。(営業、女性、富士通)」
データの集計について
OpenWork 22卒学生ユーザー137,092 名(2021/3/7時点)に限定し検索企業を集計しました。
東京大学:2,656名、京都大学:1,762名、早稲田大学:5,272名、慶應義塾大学:4,453名、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学):12,450名。
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