20代で年収1000万円が狙える企業(vol.62)

営業、金融、海外駐在、コンサル、マスコミ、弁護士…、若いうちから「稼げる」企業・職業は?


最近では、優秀な人材を確保するために入社1年目から1000万円以上の年収を支払うという企業も話題です。一人ひとりが「働きがい」を感じるためには様々な条件が伴いますが、報酬もその一つであることに違いありません。以前「30代で年収1000万円が狙える企業」を発表しましたが、今回の調査レポートでは、「20代」で年収1000万円を狙える企業をピックアップしました。実際に働く社員によるクチコミだからこそわかる、リアルな給与事情。若手から稼げる企業とは?


20代でも年収1000万は目標にできる

どういった企業に入り、どのような職種に就けば20代で年収1000万円が狙えるのかを社員クチコミから調査した今回のレポート。20代でそれだけの報酬を得るには基本給にプラスされる手当やインセンティブ、ボーナスが大きく影響しているようです。今回は、20代で年収1000万円以上の社員クチコミがある企業を業界や職種で分類しました。


営業職(証券、保険、不動産)

売上に応じたインセンティブ報酬の高い営業職では、20代で1000万円を超えるケースも見られます。ただし、一部の好成績の社員に限られますので成果を出すことが求められます。


「5年目 年収1100万。給料800万、ボーナスプラス月間賞、社長賞300万。6年目から課長代理になりさらに上がる予定。給料水準は非常に高く、実績次第でボーナスや賞金がもらえる。残業は全てきっちり付く。仕事内容が非常に厳しいものなのでこれくらい貰って普通と思うが、改めて金額を見るとやはりよく頂いていると感じる。(営業、女性、大和証券)」


「28歳1400万 他各種手当あり。日系企業の中では破格の水準だと思う。(営業、男性、野村證券)」


「入社1年目すぎたあたり、20代中盤で1000万円。完全成果報酬。(営業、男性、プルデンシャル生命保険)」


「営業職員として働いていたため、給与が歩合制だった。多少営業成績がよい程度の場合はあまり給与にインパクトはないが、非常にできる営業職員の場合は、新卒2年目などでも1000万円の年収を得ている人もおり、稼げる可能性があるという点ではよいと思う。ただし、極端に営業実績が出せない場合、生活できないレベルまで年収が下がる可能性も大いにあるため、安定感はない。(個人向け営業、女性、日本生命保険)」


「入社時の年収は500万円程度で、毎年約100万円増えていくイメージ。賞与は平均8.5ヶから9ヶ月程度。毎年平均レベルの賞与が支給され、かつ平均以上の評価を得ていれば、年収は3年目で700万、6年目で1000万程度。29歳、7年目でほぼ全てのグローバルコース(総合職)の社員が課長代理に昇格し、この時点で約1100万円。(商品開発、男性、東京海上日動火災保険)」


「入社5年目年収1000万。月給30万、ボーナス年間280万、インセンティブ350万。契約が取れてればインセンティブがものすごいので、継続的に契約できればいい仕事だと思う。何もしなくても会社自体の業績が良いので500万円はもらえる。(営業、男性、大和ハウス工業)」


「個人予算に対する達成率が夏と冬のボーナスに反映される。20代でも1000万円を超えることが可能でやりがいはあると思う。(法人営業、男性、東急リバブル)」


「20代 1000万。そもそもの固定給も高めに設定されているが、加えて歩合給がとても大きいです。他にもキャンペーンなどで、歩合の率が高くなったりと、社員の士気を上げようと本社もいろいろと考えているように思います。努力次第では、大手商社マン以上に稼げます。(建築営業、男性、大東建託)」


金融専門職

巨額な資産の投資や運用を行う金融専門職は高いベース給与に加え、営業職同様、成績によるインセンティブが報酬を左右します。ダイレクトに成果が数字に表れる、甘さが許されない厳しい世界でもあります。


「新卒入社6年目でタイトルがかわり、1000万に到達する人が多い。住宅手当は5年目から月5万円支給される。既婚者の場合もう少し多いが、大差はない。(投資銀行部門、男性、大和証券)」


「28歳1400万 「1200万円(4年目)。ボーナスが大きい。2年目でトップセールスだったので、1回のボーナスで400万円くらいもらったこともあった。(リテール、男性、野村證券)」


「27歳 1000万円。年収は交渉次第。入社時にはどんどん交渉すべき。(アナリスト、男性、日興アセットマネジメント)」


「入社2年目年収1300万円、27歳。基本給とインセンティブで構成。借り上げ社宅制度があるため、税率分だけ住宅費のメリットがある。(IBD、男性、JPモルガン証券)」


「新入社4年目、26歳、1000万円から1300万円。ボーナスは年によって差があります。(証券部、女性、ゴールドマン・サックス証券)」


「新卒入社2年目、25歳、アナリスト、年収900万~1000万円、ボーナス250万円。(アナリスト、男性、メリルリンチ日本証券)」


「新卒三年、アナリスト、年収1300万円(ボーナス含)。基本給は他の外資系投資銀行と比べて高め、でもボーナスは低い。(マーケッツ、男性、ドイツ証券)」


「ベースサラリー:アナリスト1年目750万円→アソシエイト1年目1200万円。ボーナス:ぴんきり。高い人だと3~4年目ぐらいでボーナスも1000万超えるかも。ベースサラリーはタイトル次第で年功序列。よほど成績が悪くない限りは毎年少しずつ上がる。ボーナスは会社の成績、部署の成績、個人の成績次第で大きく変わる。(マーケット部門、男性、バークレイズ証券)」


海外駐在(総合商社・プラント)

総合商社など入社後10年程度は年功序列の給与カーブが根強く残る日系企業において、ベース給与にプラスされる手当として「海外駐在手当」があります。国内勤務であっても20代1000万円に近い報酬が得られますが、海外赴任期間中は20代でも十分に大台にのる待遇となります。


「極めて高い。20代でも海外駐在すればどこの国、地域に行っても手取りで1000万円程は貰える。かつ、海外では家賃も掛からない為、東京に住み働く事を考えれば、この部分による影響はかなり大きい。他商社と比べれば月の手取りは少し劣るが、その分ボーナスは平均的に勝っている。(営業、男性、伊藤忠商事)


「新卒6年目、海外駐在、年収1000から1300万円程度。(海外電力事業本部、男性、丸紅)」


「入社5年目、海外勤務、年収1000万円。日本にいるか海外にいるかで数百万円の差。基本的には横並びで昇進していくが、近年定量ベースの評価が高まる傾向にあり。(マネージャー、男性、三井物産)」


「30歳手前で、海外半年手当あり、1000万レベル。仕事内容で考えると、もらいすぎとも言えるくらい相当に高い。賞与の割合が異常に多い。(マネジメントレベルは年収の半分以上)(自動車、男性、三菱商事)」


「新卒入社7年目、28歳、営業主任、年収1200万円。給与は賞与の割合が大きい。若手のうち(入社10年目くらいまで)はほぼ給与面での差はつかない。管理職以降は、実力・評価によって給与に大きな開きが出る。(メディア・ICT、男性、住友商事)」


「新卒7年目、29歳、年収1100万円。(海外営業、男性、双日)」


「新卒入社4年目、プロジェクトエンジニア、海外現場赴任、900万~1000万。海外赴任をすると、残業時間及び海外赴任手当てが含まれるため、日本オフィス勤務時の2倍以上になる。(プロジェクトエンジニア、男性、千代田化工建設)」


「入社5年目 29才 海外勤務 1200万。業績連動型じゃないんで会社が儲かってるのにたいした給料じゃない。(エンジニア、男性、日揮)」


コンサルティング

コンサルタントの職位によって各自の報酬が変わるコンサルティング業界。特に戦略系コンサルティングファームは若手の内から高待遇であるようです。


「新卒入社5年目、29歳、コンサルタント、年収1000万円。近年、給与の面では大幅な改善が見られつつある。(戦略コンサルティング本部、男性、アクセンチュア)」


「新卒3年目 年収1000万円(含 ボーナス)。競合他社に比べて、非常に恵まれている。特に、コンサルタントクラス以上になるとかなり給与があがる。競合と異なるのは、ボーナスの比率が著しく高いことで、パフォーマンス次第では年収が大きく上下しうる仕組みになっている。(シニア・アソシエイト、男性、ベイン・アンド・カンパニー)」


「新卒入社5年目、28歳、1000万円。基本給に賞与が加わる。(コンサルティング、女性、ボストン・コンサルティング・グループ)」


「4年目で通常600万~700万円程度になると思われる。ただし非常に優秀な場合は、4~5年目で1000万円超える場合もある。これらはボーナス込の金額である。昨年度の業績に応じて、ボーナス込の年収が定められる。(総合研究部門、男性、日本総合研究所)」


大手外資系企業

中途採用で優秀な人材を獲得するためにも、平均的な日系企業と比較をするとかなりの高待遇となるケースが多く見られます。


「新卒入社4年目、営業、1000万円。営業は毎月インセンティブが入る仕組み。その代わり夏冬のボーナスはない。(営業、男性、シスコシステムズ)」


「29歳、営業、1000万円+。ベース+パフォーマンスボーナス(チーム、個人)+ストック。恵まれすぎている福利厚生を考えると非常に良い。(営業、男性、グーグル)」


「20代 約1000万円。完全な年俸制。(AM、男性、GEジャパン)」


「入社3年目、営業、26歳、年収1000万。インセンティブ次第の年収なので、成績が良い年と悪い年での年収の開きは大きくなる。ただ、若い人にとっては条件が非常にいい会社だと思う。(営業、男性、ジョンソン・エンド・ジョンソン)」


マスコミ

高待遇で知られるマスコミは、好調な業績が賞与として社員に大きく還元されているようです。


「給与は良い。28歳で1000万を超えた。家族手当など手厚い。ただし昇給については年次の占める割合が非常に高く、結果を残してもあまり変わらない。(営業、男性、電通)」


「新卒で年収900万前後。20代中頃~後半で1000万円前後。月収は普通だが、ボーナスが異様に高額。夏は手取りで120~150万。冬は220~250万。それに加えて春(4月)と秋(10月)にも、数十万が支払われる。(総合職、女性、テレビ朝日)」


「入社4年目 年収1100万円。賞与は年2回。20代中盤だと、トータルで230万程度。3月に特別賞与が一律10万円程度なので240~250万円。編集系は総じて残業時間が多いので、給与は多い。週刊誌だとプラス100万円ほど違う。年功序列型賃金体系。(漫画編集、男性、小学館)」


その他日系高報酬企業

報酬を高くして優秀人材の採用を行っているIT企業や、高給与で知られる企業など、日系企業でも20代で1000万円を目指せる企業があります。


「新卒入社1年目、24歳、年収1000万。残業がものすごく多かったが、残業代は見込み時間45時間を除いて全て出る。賞与は1ヶ月分。(ソーシャルゲーム事業本部、男性、DeNA)」


「入社7年目、29歳、営業リーダー、年収850万~1000万(インセンティブ含む)。職務グレードと、それに対する評価(査定)+営業の場合はインセンティブ。(法人営業、女性、リクルートキャリア)」


「新卒5年目 27歳 営業 1200万。3~8の6段階クラスによる給与制度。基本給と月80時間前後の残業代(平日60時間+休日24時間まで)、毎月の業績給。年4回のボーナス。(本社、男性、キーエンス)」


難関資格専門職

弁護士や会計士、パイロット、医師といった国家試験が必要となる職業においては、その専門性から報酬も高くなります。


「初年度の基本給は約1100万+歩合によるボーナス。基本的には売上に対する歩合制度。歩合なので公平性は高いが、他の大手法律事務所と比べると平均的な給与水準は高くないように思われる。年功によるベースアップの割合はとても小さい。(弁護士、男性、アンダーソン・毛利・友常法律事務所)」


「非常に高額。新人で基本給1200万円+ボーナスが300万円ぐらい出たように記憶しています。ほとんど福利厚生はない。(弁護士、女性、西村あさひ法律事務所)」


「28歳 残業込みで1000万円。アシスタントマネージャーが作られたものの、マネージャー以上の実質給料は低い。シニア、アシスタントマネージャー層で残業代を稼ぐモデル。(会計士、男性、有限責任あずさ監査法人)」


「1000万円超。乗務における飛行手当が大きな割合を占める。したがって、病気や身体的な理由で乗務ができなくなれば給与は大きく変動する可能性はある。フライト時間(経験)も大きな評価軸の一つではある。(運航乗務部(パイロット)、男性、全日本空輸)」


「医師3年目の入局。年収1300万円。大学病院からの給与は月手取り20万円+α程度。医局の関連病院でのアルバイト、もしくは自分で見つけたアルバイトに自分の時間をどれだけ使うかによって年収は大きく違ってくる。(医師、男性、東京女子医科大学病院)」


「大学そのものの基本給は高くはないが、外勤が解禁となる3年目以降は確実に1000万前後に到達するのではないか。大学病院としては平均的。(医師、女性、自治医科大学)」


データの集計について

データの収集方法

「OpenWork」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。

  • 社員として1年以上在籍した企業の情報であること
  • 500文字以上の自由記述項目と、8つの選択項目に回答いただくこと
  • 月間残業時間(実数)、有休消化率(実数)についても収集

対象データ

OpenWorkに投稿された社員・元社員による会社評価レポートの「年収・給与」を参照、抜粋。

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